タロガヨ

タルガヨは,生産が非常に少ない希少な在来カンキツ品種で,名称もタルガヨ(これは誰?の意味),ウンジュ(あなたの尊敬語),ユーナヨー(言っちゃだめよの意)など,様々です.品質そのものも少しずつ変異があり,そのために名前がいくつかつけられてしまったようです.

 カーブチーの血が入っていることは確実と考えられており,カーブチーの栽培が定着した後に出現し,優良系統として各地に残されたようです.カーブチーとオートーの間の時期に収穫され,カーブチーよりやや遅い11月が収穫適期で,やはり果皮に緑色が残った状態で完熟となります.現在は,直販や直売所主体で果実が流通しており,生産量は年間10トン未満です.学名はCitrus tarogayo で,栽培そのものは少なくとも200年くらいの歴史があるものと考えられます.

 カーブチーと同様のポリメトキシフラボノイド類組成を持っており,カーブチー同様に全体としてのフラボノイド含量が高いく,美味しいことが特徴です.生果で摂取する場合には手絞りのジュースにすると,果皮に含まれるフラボノイド類を多く摂取することができ,風味も良いものになります.フラボノイド類は抗がん作用のみならず,認知症の予防効果で現在注目され,生活習慣病予防に効果があることがわかっています.沖縄でしか味わえない旬の果物として見直したい在来品種のひとつです.(文・稲福さゆり)

基本情報

糖度:11.0%

酸度:1.2%

果皮色:濃黄緑-橙黄 ※

果肉色:明橙黄 ※

※日本園芸植物標準色票による

 

沖縄県産柑橘類の含有成分の分析-精油成分の分析-

タロガヨとシ―クヮーサーの水蒸気蒸留法による精油における成分の違い

タロガヨはオートー、カーブチーに比べlinaloolの組成比が高い値を示しました。linalool1-7は鎮静作用等が報告されていおり、沖縄県産柑橘からの精油は種類によりヒーリング効果も異なることが示唆されます。

沖縄県産柑橘類の含有成分の分析-精油成分以外の分析-

タロガヨにおけるポリメトキシフラボン類、フラバノン類、シネフリンの含量

タロガヨは、全体的なポリメトキシフラボノイド含有量はシークヮーサー類と同様に高く,タンゲレチン含量がノビレチンを上回っており、カーブチーと良く似た特徴を持ちます。